2025年3月現在、ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎が全国で流行っています。
赤ちゃんがいる過程では、いつ感染してしまうか心配だと思います。
今回は、赤ちゃんがもし感染してしまったら、どうすればいいのかを具体的に解説します。
目次
赤ちゃんがノロウイルスに感染した際の症状
下痢や嘔吐の症状
赤ちゃんがノロウイルスに感染すると、大人と同様の症状が現れます。
感染すると、まずは感染性胃腸炎になり下痢・嘔吐の症状が見られます。
どの症状が先に来るかは、人それぞれです。
軽症で済む場合がほとんどですが、赤ちゃんの体は未発達です。
場合によっては脱水症状を引き起こし、点滴が必要な場合があります。
発熱や腹痛の可能性
下痢や嘔吐の他に発熱の症状があります。
赤ちゃんは腹痛や発熱を言葉で訴えることはできません。
目に見えない症状なので、「下痢をしているな」「嘔吐した」などが無い場合に泣いている時は、
熱を測ってみましょう。
腹痛の場合は、お腹を触られるのが嫌になります。
どんな反応があるのか、観察してみましょう。
いつまで続くのか
感染して発生から回復までの期間は大人と同じです。
1日2日で治る人もいれば、数日かかる人もいます。
症状の重軽症度合いによっては、入院が必要の場合もあります。
必ず医師の診断を受けましょう。
また、症状が無くとも便でから数週間ウイルスが排出される場合もあります。
症状が無いからと言って油断はできません。
感染症対策を心掛けましょう。
赤ちゃんのノロウイルスへの対策
感染予防のための手洗い
赤ちゃんと触れ合う場合や、オムツを替えるときなど、必ず手洗いを心がけましょう。
床・カーペット・本・机・椅子など様々な所にウイルスは付着しています。
いろんなものを触った後に、そのまま赤ちゃんに触れると感染しやすくなります。
必ず赤ちゃんの触れるときは手洗いを行ってから触れ合いましょう。
衛生管理が必要な調理器具や玩具
哺乳瓶・離乳食用スプーン・コップ・玩具など、どんなところにウイルスが付着しているかわかりません。
特に玩具は注意が必要です。
赤ちゃんや1歳になる前の子供は、いろんなものを口に入れて、安全なのかを確認したり遊んだりしています。
ノロウイルスは乾燥に強い性質や寒さに強い性質があります。
おもちゃなどに付着していると経口感染してしまいます。
幼稚園や保育園でも子供がお昼寝している時に、玩具の消毒をしています。
煮沸できるものは煮沸、熱風での殺菌ができるのであれば乾燥機などで熱を当てましょう。
いろんな素材があるかと思います。
玩具が変形や壊れない範囲で熱処理しましょう。
授乳中の母親が気をつけるべき点
授乳中も感染の可能性があります。
人は発生していないだけで、菌を持ている(保菌)可能性があります。
授乳などの接触がある際に感染することもあります。
赤ちゃんはマスクができないので、ママは可能な範囲でマスクをしましょう。
また、授乳をする前は手洗いを忘れずに心がけましょう。
ノロウイルスにかかった赤ちゃんの治療法
まずは小児科へ行き重症度を診てもらう
家族にノロウイルスの感染がある場合や、通っている保育園や子供園で流行っている場合は、
必ず小児科を受診し、重軽症度を診てもらいましょう。
嘔吐や下痢は赤ちゃんにとって、日常茶飯事です。
ですが、感染の要因がある場合は、家庭内で感染が広がる前に対処しなければいけません。
また、重軽症度によっては入院の可能性もあります。
必ず受診しましょう。
ノロウイルスに感染すると対処療法になる
赤ちゃんが感染した場合も、大人が感染した場合も、ノロウイルスには特効薬はありません。
感染していることに気付いた時点で、対処療法をしなければなりません。
ノロウイルスは比較的に軽症で済む場合が多いです。
ですが、嘔吐や下痢が多い場合は脱水症状になる可能性があります。
時には、脱水症状が多い場合は点滴からの水分補給が必要になってきます。
赤ちゃんの場合は冷ました白湯・麦茶をあげると良いでしょう。
医師の判断によっては、赤ちゃん用のイオン飲料や経口補水液を進められる場合もあります。
医師の指示に従った対処療法を行いましょう。
母乳やミルクを飲ませてもいいのか否か
下痢や嘔吐を繰り返していると、母乳やミルクを与えていいのか迷ってしまうと思います。
下痢や嘔吐があるということは、胃や腸に負担がかかり、ノロウイルスは小腸で繁殖しているため、
排出している状況です。
母乳の場合とミルクの場合どうすればいいのか、下記にまとめてみました。
~母乳の場合~
母乳は胃への負担が少ない。
胃が弱っていても消化吸収されやすい。
感染後は胃が弱っているので、
1回の量を少なく、頻回で授乳するといい。
~ミルクの場合~
ミルクは薄めずに作る。
吐き気が収まり1,2時間の間をあけて、
母乳と同様に1回の量を少なく、頻回にしましょう。
ミルクだと「お腹に貯まりやすい」イメージがあり、薄く作ったほうがいいかなと思うかもしれません。
薄く作らなくても、ミルクを与えることができます。
気になるようでしたら、冷ました白湯やお茶で慣らしてから、ミルクを与えるといいと思います。
まとめ:感染する前に衛生管理を行おう!
感染を防ぐためには、まずは衛生管理が第一です。
ノロウイルスは冬の寒い時期に表れます。
シーズン前から予防しておきましょう!
予防4原則をまとめた記事があるので、こちらから読んでみてください。
また、健栄製薬のノロウイルスに関する医師監修の記事もあります。こちらから読んでみてください。
その他にも記事を更新中!トップページのこちらから読んで行ってください!
世界中のすくすく育つ子供たちに乾杯!
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