子供の熱がなかなか下がらないと心配ですよね。朝は元気だったのに、夕方や夜中に熱がでて焦ることもあります。この記事では、子供の熱が下がらない原因や、親ができる対策についてわかりやすく解説します。特に、早めに知っておきたい3つのポイントを紹介します。
目次
子供の熱が下がらない主な原因とは?
熱が出る原因は様々です。ウイルス系なのか細菌系なのか。そもそもウイルスと細菌では何が違うのでしょうか。それは、細菌は生物として生きており、ウイルスは細胞に感染することができるということ。細菌は栄養と水があれば生息できますが、ウイルスは感染しないと生息できないそうです。
詳しくはこちらを参考に読んでみてください。
風邪やインフルエンザが原因の場合
風邪やインフルエンザが原因で熱が続くことはよくあります。これらのウイルス感染症は、体内でウイルスが増えることで発熱が引き起こされます。特に、風邪では微熱が長引くことがありますが、インフルエンザの場合は高熱が数日間続くことが一般的です。
風邪やインフルエンザによる発熱の特徴は以下の通りです。
・風邪:微熱やのどの痛み、咳が特徴的
・インフルエンザ:高熱、全身のだるさ、関節の痛みを伴うことが多い
このような症状が見られる場合、子供をできるだけ安静にさせ、十分な水分補給を行うことが重要です。また、風邪やインフルエンザはウイルスが原因であるため、抗生物質は効きません。症状が重い場合や長引く場合は、病院で診察を受け、必要に応じて解熱剤などの処方を受けると安心です。
細菌感染症による熱の特徴
細菌感染症が原因の場合、風邪やインフルエンザと比べて、熱が長引くことが多く、より高い熱が続く傾向があります。細菌感染症では抗生物質が必要となることがあり、早めの診断と治療が重要です。
細菌感染症の特徴的な症状は以下の通りです。
・高熱が3日以上続く
・のどの強い痛みや、膿のようなものが見られる
・耳や胸の痛みが伴う場合がある
・全身がだるく、元気がない
これらの症状が見られた場合、早めに病院を受診し、医師の診察を受けることが大切です。抗生物質は、細菌を退治するために必要な薬ですが、ウイルスには効きません。自己判断で薬を与えるのではなく、専門家のアドバイスに従いましょう。特に、高熱が続き、他の症状も見られる場合は、感染が広がる前に治療を開始することが重要です。
子供の熱が下がらない場合に考えるべき病気
子供の熱が長引く場合、単なる風邪やインフルエンザではなく、他の病気が関わっている可能性も考えられます。これらの病気には、肺炎や中耳炎、尿路感染症など、早めの治療が必要な場合も多いです。
熱が下がらない時に考えられる病気
肺炎:咳が強くなり、息苦しさを感じることがある
中耳炎:耳を痛がる、耳だれが見られることがある
尿路感染症:おしっこをする時に痛みがあったり、おしっこの色が濃くなることがある
川崎病:高熱が5日以上続き、手足の赤みやリンパ腺の腫れが見られることがある
これらの病気は放置すると症状が悪化する恐れがあるため、熱が長期間続く場合や、特異な症状が見られた場合は、すぐに病院を受診しましょう。特に、川崎病は心臓に影響を与えることもあるため、早期発見・治療が重要です。
子供の熱が下がらない時に親ができること
子供が夜中に熱を出すと病院になかなか行けなかったりしますよね。ワンオペ育児の時、兄弟児がいるとき、なかなか行きづらいですよね。そんな時どうすればいいのでしょうか。
急な発熱でもできることは沢山あります。例えば以下の通りです。
子供の体を冷やす正しい方法
子供の熱が高い時、親としては体を冷やすことを考えるのは自然なことです。しかし、冷やし方には注意が必要です。間違った方法で冷やしてしまうと、かえって体に負担をかける可能性があります。
まず、冷やすべき場所は「首、わきの下、足の付け根」の3つです。これらの場所は大きな血管が通っており、効率よく体温を下げることができます。また、氷枕や冷やしタオルを使う際には、直接肌に当てないようタオルを巻いてから使用することが大切です。冷えすぎると、寒気を感じて逆に熱が上がることがあります。
正しい冷やし方のポイントは以下の通りです
・氷枕や冷やしタオルは直接肌に当てない:タオルや布で包んで使用するのが安全です。直接当てると、凍傷になる危険があります。
・首、わきの下、足の付け根を重点的に冷やす:これらの部分は血管が多いため、冷やすことで体全体の温度を下げやすくなります。
・冷えすぎを防ぐため、適度に冷やす時間を調整する:体が冷えすぎると、逆に体が熱を作り出そうとして、さらに熱が上がる可能性があります。
子供が「寒い」と感じる場合は、冷やすのを中断し、無理をさせないことが大切です。体を冷やすことは効果的ですが、やりすぎず、子供の様子を見ながら進めてください。
また、赤ちゃんや1歳と小さいお子さんは、まだ話せないので、冷やすことで泣いていないかなどの観察は必要になります。
水分補給が大切な理由
子供が熱を出すと、体内の水分が多く失われます。汗や呼吸で水分が抜けるため、適切な水分補給が欠かせません。もし水分が不足すると、脱水症状が現れ、さらに体調を悪化させる恐れがあります。
脱水症状を防ぐためには、こまめに水分を摂らせることが重要です。お茶や水、スポーツドリンクなどが良い選択肢ですが、特にスポーツドリンクは電解質が含まれているため、汗で失われた塩分やミネラルを補うのに役立ちます。ただし、甘い飲み物は避け、できるだけシンプルな飲み物を選びましょう。
また、赤ちゃんや1歳と小さいお子さんは、スポーツドリンクでは砂糖や塩分が濃いので、乳幼児用イオン水がおすすめです。
水分補給のポイントは以下の通りです。
・こまめに少しずつ水分を摂る
・お茶や水、スポーツドリンクなどを活用する
・甘い飲み物やジュースは控える
(炭酸や飲むヨーグルトなどの重たい感じはNG)
(リンゴやブドウなどの果物系であればOK)
また、無理に一度に大量に飲ませると吐き気を引き起こす可能性があるので、少量を何回かに分けて与えるのが良いでしょう。脱水症状の初期には、口の中が乾燥したり、尿の回数が少なくなることがあります。こうしたサインが見られたら、すぐに水分補給を心がけてください。
子供が自分から飲みたがらない場合でも、無理なく水分を取らせる工夫が必要です。ジュースやゼリーなど、水分を含む食べ物を使うのも一つの方法です。
子供の熱が下がらない時に病院に行くべきタイミング
微熱だけの時や、熱はあるけど元気な時。どのタイミングで行くべきか迷ってしまいますよね。
子供の熱が続く場合、どのタイミングで病院に連れて行くべきか悩むことが多いです。しかし、特定の症状が見られる場合は、すぐに医師の診察を受けることが大切です。早期対応することで、病気の進行を防ぎ、適切な治療を受けることができます。
どうすればいいかを下記でみていきましょう
病院受診が必要なサイン
・高熱が3日以上続く:感染症などの可能性が高く、専門的な治療が必要になることがあります。
・呼吸が苦しそうな時:呼吸が苦しそうなときや、息切れしている時は、肺炎などの重篤な病気のサインかもしれません。
・食欲が極端に減り、水分も取らない:脱水症状や他の病気のリスクがあります。
・ひどい頭痛や嘔吐が続く:脳や消化器系に問題がある可能性があります。
・発疹やリンパ節の腫れ:熱以外の異常が見られる時は、特定の病気が疑われます。
これらのサインが見られたら、すぐに病院を受診し、適切な治療を受けることが重要です。特に、小さな子供の場合、症状の進行が早いため、早めの対応が必要です。
また急な熱で38度や39度が急に出たときは直ぐに病院へ行きましょう。解熱剤が無い場合、熱性けいれんになってしまう可能性もあります。
自宅で様子を見るべきケース
軽度の熱であれば、必ずしもすぐに病院に行くより、まずは様子を見ることが大切です。子供の体調や熱の程度に応じて、家庭でしばらく様子を見ることも有効です。ただし、正しい判断基準を持って冷静に対応することが大切です。
自宅で様子を見る際のポイント
・熱が37.5〜38.5度程度:他に目立った症状がない場合は、すぐに病院へ行かずとも経過を観察して良いことが多いです。
・子供が元気に遊んでいる場合:熱はあるものの重大な病気ではない可能性が高いです。このような場合は、十分な水分補給と安静を保ちながら経過を見守ります。
・食事が取れている:水分をしっかり摂取できているなら、脱水の心配も少なく、自然に熱が下がることが期待できます。
・夜間の体調の変化に注意:夜中に高熱が出た場合でも、慌てずに冷静に様子を見守ります。もし、夜中でも急激な悪化が見られたら、病院を受診する準備をしましょう。
ただし、3日以上熱が続く場合や、症状が悪化してきたと感じる場合には、医師の診察を受けることが推奨されます。
子供の熱が下がらない時に知っておくべき3つのポイント
ポイント1:すぐに慌てないことが大切
子供が熱を出すと、親としては心配になりがちですが、まずは落ち着いて状況を確認することが重要です。熱は体が病気と戦っているサインでもありますので、慌てて不必要な行動を取ることを避けましょう。
冷静に確認すべきポイントは以下の通りです。
・子供の様子:熱があっても元気がある場合は、すぐに重篤な病気ではない可能性があります。食欲があるか、遊びたがるかなどを観察しましょう。
・発熱の原因:風邪やインフルエンザなど、最近周りで流行している病気がないかを考えると、対処法を見極めやすくなります。
・体温の変化:熱が急に上がるのか、じわじわと続くのか、体温のパターンも重要な手がかりです。
まずは子供の様子を確認し、落ち着いて行動することが、最善の対応につながります。
ポイント2:こまめな水分補給を心がける
熱が出ると、体の中の水分が失われやすくなるため、こまめな水分補給が大切です。水分不足は脱水症状を引き起こし、症状を悪化させる可能性があります。特に小さな子供は、自分で適切な量の水を飲むことが難しいため、親が注意して見守る必要があります。
・少量ずつ頻繁に与える:一度にたくさん飲ませるのではなく、少しずつ与えることで、子供の体への負担を減らせます。
・飲みやすい温度の水やお茶を用意する:熱い飲み物は避け、冷たすぎる水も控え、常温やぬるめのものが適しています。
・経口補水液やスポーツ飲料を利用する:これらは汗や熱で失われたミネラルや塩分を補うため、特に役立ちます。
水分補給を優先することで、体の調子を整え、熱が下がるのをサポートします。
赤ちゃんの場合は、ミルクや母乳、乳幼児用のイオン飲料「アクアライト」などが良いと思います。また、赤ちゃんで調子が悪い場合や熱がありそうなとき、6時間以上何も飲まない場合は直ぐに病院へ行きましょう。低血糖になる可能性が高いです。
ポイント3:医師に相談するタイミングを知る
子供の熱が続く場合、適切なタイミングで病院に行くことが大切です。早めに受診すれば、適切な治療を受けられるだけでなく、親も安心して対応できます。自己判断で病気の進行を見逃さないために、医師に相談すべきタイミングを知っておきましょう。
病院に行くべきタイミングの目安は以下の通りです。
・高熱が3日以上続く:風邪やインフルエンザ以外の病気が疑われます。
・呼吸が苦しそう:息がしにくい場合や息切れがある場合は、肺炎などの可能性があります。
・水分を取れない:水分が取れなく嘔吐が続く場合は、脱水症状が進行している恐れがあります。
これらの症状が見られた場合は、無理をせず、すぐに医師に相談することが重要です。
子供の熱が下がらない時のまとめ
子供の熱が長引くと、親として心配になりがちですが、冷静に対応することが大切です。ここでは、熱が続く場合に親が取るべき行動と、注意点を整理します。落ち着いて正しい対応をすることで、子供の体調を守り、安心して見守ることができます。
・慌てない事 ・こまめな水分補給 ・適度に冷やす ・病院へ行くタイミングを見極める
まとめると、熱が下がらない時には慌てずに子供の様子を観察し、必要な場合に水分補給や冷やす対策を行うことが重要です。そして、異常を感じた時には、迷わず医師に相談することが子供の健康を守るための最善策です。
その他、いろいろな記事を更新中!よかったら見て行ってください!
世界のパパママに乾杯。
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